VassalでX-Wing 2ndの遠隔対戦をしてみよう(その1)

コロナウィルスで外出もままならないのでX-Wingの遠隔対戦をしてみようと思いました。世の中にはVassalというすばらしいソフトウェアがあり、これを使うとさまざまなウォーゲームやボードゲーム、そしてミニチュアゲームを遠隔対戦できるようなのです。

Vassal動作環境

VassalはJava上で動作します。JavaはいろんなOSの差異を吸収し、共通のコードから作られたソフトウェアバイナリを実行することできる基盤ぐらいに思ってください。そのおかげで、VassalはWindowsMac OSLinuxなどの複数OSで動作させることができます。この精神を"Write once, run anywhere"と言います。すごいですね。

さて、現在のVassalのバージョン3.2.17のダウンロードページ

www.vassalengine.orgを見ると、

Vassal 3.2.17 requires Java Runtime Envionment (JRE) 5 or later. See the OS-specific notes below for how to get an appropriate JRE for your system.

と書いてあり、 Java Runtime Envionment (JRE) 5 or laterというものが必要そうだとわかります。Java Runtime Environmentというのは一般ユーザー用のJavaぐらいの意味です(対して開発者用のJavaJava Development Kit(JDK)と言います)。5 or laterはバージョン5以降という意味です。

ここでネットニュースやTwitterとかをちゃんと読んでいる人は「そういえば、最近Java 14というのが出たのを見たな。ソフトウェアは最新の方がいいに決まってるから14をインストールしよう」と考えるかも知れませんが大きな落とし穴があります。Javaは9以降モジュールシステムというものを導入したことにより、昔作られたソフトウェアバイナリを動かすのにいろいろ手間がかかったり、コード修正が必要になったりするようになってしまいました。"Write once, run anywhere"の精神はどこに行ったのか。

ともかく、ここでインストールするJavaのバージョンの正解は8の最新版です。メジャーバージョン8の中でもアップデートバージョンがあり、それの最新版を入れるのがセキュリティ的にも良いでしょう。

www.oracle.com今これを書いているときの最新版は8u241です。Java SE 8u241という見出しの下のJRE Downloadのリンクからダウンロードしてください。ちなみにSEはStandard Editionの略です。